2025/09/15

飲食店に防犯カメラを設置するメリットは?
設置場所や注意点を解説

防犯カメラ
店舗天井に設置された防犯カメラ

飲食店では、無銭飲食や金銭トラブル、カスタマーハラスメント(カスハラ)といった問題が起こることもあります。さらに、不審者の侵入や閉店後の盗難など、店舗の安全を脅かす場面も想定されます。飲食店でのトラブルに備える手段としては、防犯カメラの設置が有効です。犯罪やトラブルの抑止につながるだけでなく、万が一発生した際には証拠としても役立ちます。 この記事では、飲食店に防犯カメラを設置する必要性や具体的なメリットに加え、設置に適した場所や注意点について解説します。

飲食店に防犯カメラは必要?

飲食店における防犯対策やトラブルの抑止として、防犯カメラの設置は有効な手段です。
飲食店は日々多くの人が出入りする場所であり、さまざまな問題が発生しやすい環境です。例えば、無銭飲食や金銭の受け渡しに関するトラブル、従業員に対して迷惑行為をするカスハラなどが挙げられます。さらに、不審者の侵入や閉店後の盗難のほか、従業員同士のトラブルなど、営業中・営業後を問わず問題が起きる可能性もあります。考えられるリスクを放置していると、売上への悪影響だけでなく、従業員のストレス増加や店舗の評判低下といった深刻な問題に発展しかねません。

防犯カメラの設置は、問題を未然に防ぐ抑止効果を持ち、万が一トラブルが起こった際には映像によって事実を証明できるといった利点もあります。また、防犯カメラがあることで従業員も安心して働けるようになり、顧客に対しても「信頼できるお店」という印象を与えられます。安全性と信頼性を高めることは、結果的にリピーターの増加や売上向上にもつながるでしょう。

飲食店に防犯カメラを設置するメリット

防犯カメラの設置は、単に防犯のためだけでなく、証拠の確保や従業員の安心など、多くのメリットがあります。ここでは、飲食店に防犯カメラを導入することで得られる、主なメリットを見ていきましょう。

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犯罪やトラブルの抑止

防犯カメラを設置するメリットの1つは、犯罪やトラブルを未然に防ぐ抑止力です。防犯カメラの存在によって、万引きや無銭飲食、金銭の盗難、不審者の侵入といった行為を企てる人物に「監視されている」という意識を与えることができ、結果として抑止効果が期待できます。

証拠の確保

防犯カメラは、万が一トラブルが発生した際の客観的な証拠として、重要な役割を果たします。防犯カメラに記録された映像は、トラブルの経緯を正確に把握し、事実を明確にするための有力な証拠です。当事者の主張が食い違った場合でも、映像があることで中立的な立場から冷静に判断でき、不当なクレームや誤った判断による対応ミスを防ぐことにもつながります。

従業員の労働環境の改善

防犯カメラの設置は、従業員が安心して働ける環境づくりにも大きく貢献します。前述のとおり、飲食店では、理不尽なクレームや過剰な要求により、従業員の精神的負担が増加することも少なくありません。

防犯カメラがあることで、トラブルが発生した場合にも、客観的な証拠を確保できます。理不尽なクレームなどからスタッフを守る根拠になるため、従業員は安心して業務に集中できるでしょう。

従業員による不正行為の抑止

防犯カメラの設置は、外部からの犯罪やトラブルだけでなく、内部の不正行為を防ぐ手段としても効果的です。飲食店では、金銭の管理や在庫商品の取り扱いなど、従業員が日常的に多くの資産を扱っているため、レジの現金抜き取りや内引き(商品・食材の持ち出し)などのリスクも存在します。

しかし、防犯カメラが設置されていれば、「不正行為が記録されるかもしれない」といった心理的プレッシャーが働き、抑止につながります。また、問題が発生した場合でも、記録によって原因の特定や責任を明確化しやすくなり、適切な対処と再発防止策の立案が可能です。

業務改善やサービス向上

防犯カメラは単なる監視ツールにとどまらず、業務改善やサービス向上のための情報源としても活用できます。録画された映像を見直すことで、スタッフの動きや接客の流れ、店内の混雑状況などを客観的に把握できます。

例えば、混雑時に「スタッフがどのように動いているか」「連携はスムーズか」「注文確認や配膳などで待ち時間が長く発生していないか」といった分析が可能です。営業中の様子を確認することで、より効率的なオペレーション体制の構築や、従業員の教育にも役立つでしょう。

飲食店での防犯カメラの設置はカスタマーハラスメント対策にも有効

近年、飲食店をはじめとしたサービス業では、理不尽な要求や悪質なクレームを繰り返す「カスタマーハラスメント(カスハラ)」が社会問題として注目されています。カスハラは、従業員の精神的ストレスやモチベーションの低下を招くだけでなく、離職の原因にもなり、店舗運営に深刻な影響を与えかねません。

防犯カメラの設置は、カスハラ対策としても有効な手段です。防犯カメラの存在が可視化されていれば、来店者に「記録されている」という意識を促し、理不尽な言動を未然に防ぐ抑止力となります。万が一トラブルが発生した際にも、映像が証拠となるため、従業員を守る法的・心理的な支えとなるでしょう。また、店舗側も、事実にもとづいた冷静な対応が可能となります。

防犯カメラの設置は、従業員が安心して働ける環境づくりを支える、心強いツールといえます。

飲食店で防犯カメラの設置が推奨される場所

防犯カメラの効果を最大限に発揮するためには、設置場所の選定が重要です。ここでは、飲食店において防犯カメラの設置が特に推奨される場所をご紹介します。

入り口・出口付近

店舗の入り口や出口付近は、防犯カメラの設置が推奨される場所です。来店者や退店者の様子を確認できることで、不審者の侵入や万引き、無銭飲食といったトラブルの発生時に、人物の特定や動線の把握がしやすくなります。また、カメラが設置されていることを認識できれば、トラブルの抑止効果も期待できるでしょう。

レジ周辺

レジ周辺に防犯カメラを設置することで、金銭関係のトラブルが発生した際に、事実確認の根拠として大きな役割を果たします。例えば、釣り銭の渡し間違いや「お金を払った・払っていない」といった顧客とのやりとりに関するトラブル、あるいは従業員による金銭の不正取得といった問題が考えられます。金銭トラブルの発生時に、様子が映像として残っていることは、状況を正確に把握する上で、重要なポイントとなるのです。

店内の死角になりやすい場所

店内の死角になりやすい場所は、いたずらや不審行動が起きやすいため、防犯カメラの設置が効果的です。飲食店のレイアウトによっては、棚やパーテーション、柱の陰など、従業員の目が届きにくい死角も生じます。防犯カメラを死角に向けて適切に配置することで、見えないエリアにも「監視の目」が届く状態をつくれます。

店内の死角を把握し、必要に応じて複数のカメラを設置することは、不審行動の早期発見だけでなく、トラブルの抑止にもつながるでしょう。

キッチン・バックヤード

キッチンやバックヤードなど、店舗の裏側にあたるエリアも防犯カメラの設置を検討したい場所です。キッチンやバックヤードでは、食材・備品の不適切な管理や不正な持ち出しに加え、従業員同士のトラブルなど、表には出にくい問題が起こることもあります。

防犯カメラを設置することで、トラブルを未然に防ぎ、店舗内のルールや衛生基準の順守状況を確認する手段としても役立ちます。また、万が一問題が起きた場合には、事実確認の証拠としても活用できるでしょう。

ただし、従業員の休憩室など、プライバシーに深く関わるエリアへの設置には十分な配慮が必要です。プライバシーの侵害にあたる可能性もあるため、設置する場合は、必要性や目的を明確にした上で、従業員への説明と同意を得ることが大切です。

駐車場・店舗周辺

飲食店の駐車場や店舗の外周エリアは、外部からの不審者侵入や車上荒らし、夜間のトラブルなどが発生しやすい場所です。特に夜間営業をする店舗では、スタッフや顧客の安全を守るための対策として、防犯カメラの設置が推奨されます。

駐車場に防犯カメラを設置すれば、車のナンバーや人物の出入りを記録でき、トラブル時の証拠確保や早期の問題把握に役立ちます。また、店舗周辺にカメラが設置されていることは、不審者に対する強力な抑止効果にもつながるでしょう。

ゴミ捨て場・裏口

店舗のゴミ捨て場や裏口といった目立たない場所は、セキュリティが手薄になりやすく、不法投棄や不審者の侵入経路になりやすい場所です。そのため、防犯カメラを設置することで、店舗全体の防犯体制を強化できます。

飲食店における防犯カメラ設置の注意点

防犯カメラは、設置や運用の方法を誤ると、プライバシーの侵害や情報漏洩などの問題を招いてしまう可能性があります。飲食店で防犯カメラを設置する際は、下記の点に注意しましょう。

プライバシーに配慮する

防犯カメラの設置において重要なのは、顧客や従業員のプライバシーを侵害しないことです。トイレや更衣室といった私的空間へのカメラ設置は原則として禁止されており、必要のない場所まで監視しないよう、撮影範囲を慎重に設定する必要があります。また、従業員に対しても、監視目的ではなく、安全確保やトラブル防止のための設置であると事前に周知することで、不安や不信感を軽減できるでしょう。

過度な監視は職場環境の悪化にもつながるため、配慮のある運用が求められます。

録画データを適切に管理する

防犯カメラの録画データの保存や管理には、十分に注意しなければなりません。防犯カメラで取得した映像は、個人情報に該当する場合があるため、慎重に取り扱いましょう。

保存期間を明確に定め、必要以上に長期間保存しないことが基本です。映像が不要になったタイミングで適切に削除することで、情報漏洩のリスクを抑えられます。さらに、限られた担当者のみが録画データにアクセスできるようにするなど、セキュリティ体制を整えることも大切です。

防犯カメラを設置するメリット

防犯カメラの設置で、飲食店の安心と信頼を守ろう

飲食店に防犯カメラを設置することは、店舗の安全性を高めるだけでなく、トラブルの抑止や証拠の確保、従業員の安心、業務改善など、さまざまなメリットをもたらします。無銭飲食や金銭トラブル、カスハラといった課題に対して、映像による可視化と記録は、有効な手段となります。

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