2025/09/15

クラウド型防犯カメラとは?導入するメリットや選び方を解説

防犯カメラ
現場映像活用サービスCameleo

近年、防犯カメラを導入する際にクラウド型を採用する企業や施設が増えており、利便性やコスト面などで多くのメリットがあると注目されています。クラウド型防犯カメラにも種類があるため、オンプレミス(オンプレ)型との違いを理解し、自社に合ったサービスを選ぶことが大切です。 この記事では、クラウド型防犯カメラとオンプレミス型との違いや導入によるメリットに加え、クラウド型防犯カメラを選ぶ際のポイントについて解説します。

クラウド型防犯カメラとはサーバーに映像データを保存するシステムのこと

クラウド型防犯カメラとは、クラウド録画サービスとも呼ばれる、インターネット経由でクラウドサーバーに録画データを保存する仕組みを備えた防犯カメラのことです。HDD(ハードディスクドライブ)やSDカードのように、ローカル保存するのではなく、クラウド上のサーバーに録画データが保存されます。

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■ローカル保存とクラウド保存の比較

クラウド型防犯カメラでは、物理的な機器の設置や管理が不要なため、設置コストやメンテナンスの手間を削減できます。また、録画データはパソコンやスマートフォンなどの端末から、インターネット経由でいつでもどこでも確認可能です。リアルタイムでのモニタリングはもちろん、過去の映像データにも遠隔でアクセスできるため、利便性が高く、近年多くの企業や施設で導入が進んでいます。

防犯カメラにおけるクラウド型とオンプレミス型の違い

クラウド型とオンプレミス型の防犯カメラは、保存方法や管理方法のほか、セキュリティ対策などに大きな違いがあります。ここでは、クラウド型とオンプレミス型の違いを詳しく見ていきましょう。

保存方法

クラウド型とオンプレミス型は、録画データの保存方法に明確な違いがあります。

クラウド型では、インターネット経由で撮影された映像をクラウドサーバーに自動保存します。物理的な記録装置を必要とせず、災害時や盗難時にもデータの損失リスクを軽減できる点が特徴です。

一方、オンプレミス型では、HDD(ハードディスクドライブ)やSDカード、NVR(ネットワークビデオレコーダー)などのローカル機器に録画データを保存します。インターネット環境に依存せず運用できる反面、機器の故障や破損によるリスクが伴います。

設置と管理

クラウド型とオンプレミス型の違いの1つは、設置と管理の方法です。

クラウド型は、カメラとインターネット環境があれば運用できるため、物理的な録画機器(レコーダー)の設置が不要で、省スペース化が可能です。設定や管理もクラウド上で完結するため、管理者は遠隔地からでも柔軟に対応できます。設置の手軽さや運用の柔軟性は、クラウド型ならではの大きなメリットといえるでしょう。

オンプレミス型は、カメラと録画機器(レコーダー)を物理的に接続する必要があり、設置場所に制約が出たり、配線が複雑になったりすることもあります。管理は基本的にローカル環境で行うため、操作する際は現地へ足を運ぶ必要があるケースも少なくありません。ただし、インターネット環境に依存せず録画データを確認できることや、社内ネットワーク内で運用できる点は、オンプレミス型のメリットといえます。

録画容量の管理

クラウド型とオンプレミス型は、録画容量の管理方法にも違いがあります。

クラウド型では、クラウドサービス提供者がストレージ容量の確保や運用管理を行います。利用者は契約しているプランに応じて、保存容量や保存期間を柔軟に調整可能です。必要に応じて容量の追加や保存期間の延長も簡単に行えます。

一方、オンプレミス型は物理的な録画機器(レコーダー)を自社で用意しなければならず、必要な容量をあらかじめ想定して導入する必要があります。長期間の録画を希望する場合は、大容量のHDD(ハードディスクドライブ)などを用意し、容量不足の際は追加導入や交換をしなければなりません。

バックアップの方法

クラウド型とオンプレミス型では、録画データのバックアップ方法にも違いがあります。

クラウド型は、録画データをインターネット上のサーバーに保存するため、録画機器(レコーダー)の破損や盗難によるデータ消失リスクがありません。また、録画データは自動的にサーバーへアップロードされる仕組みのため、手動でのバックアップ作業が不要です。運用面でも、安定したバックアップ体制を整えやすいのが特徴といえます。

一方、オンプレミス型はHDD(ハードディスクドライブ)などの物理的な記録機器に依存するため、火災や盗難などで装置が破損した場合、録画データを失うリスクがあります。データ保全のためには、定期的なバックアップの取得や、外部ストレージとの連携が必要です。

クラウド型防犯カメラを導入するメリット

クラウド型防犯カメラには、コスト削減や業務効率化といった効果が期待できます。クラウド型防犯カメラを導入する主なメリットは、下記のとおりです。

導入・運用コストを削減できる

クラウド型防犯カメラは、初期導入費用と運用コストを抑えやすい点が特長です。オンプレミス型の場合、録画用のレコーダーや大容量のハードディスクを購入・設置する必要があり、初期費用がかさみやすくなります。一方、クラウド型では、カメラ本体とインターネット環境さえあれば基本的な運用が可能で、記録機器は必要ありません。さらに、防犯カメラのクラウドサービスは月額課金型が多く、利用状況に応じてプランを選べるため、コストを最適化しながら運用できます。

遠隔監視ができる

クラウド型防犯カメラのメリットの1つは、インターネット経由でどこからでも映像を確認できることです。現場にいなくてもパソコンやスマートフォンからリアルタイムで映像を確認できるため、出張中でも状況を把握しやすく、複数拠点を持つ企業にとっても有効な手段といえます。

また、クラウド上の録画データにアクセスすれば、過去の映像を必要なときにすぐ確認できるため、トラブル発生時の迅速な対応にもつながるでしょう。

データの可用性と安全性が優れている

クラウド型防犯カメラは、データの可用性と安全性の両面でも優れています。録画データはクラウド上に自動保存されるため、物理的な故障や盗難によるデータ損失リスクが極めて低くなります。

さらに、多くのクラウド型防犯カメラは、サーバーに冗長性を持たせており、万が一障害が発生しても別のサーバーでバックアップが維持される仕組みです。通信の暗号化やアクセス制御などのセキュリティ対策も施されているため、安心して運用できるでしょう。

メンテナンスが容易になる

クラウド型防犯カメラは、システムの設定変更やソフトウェアアップデートを遠隔で行えるため、現地にメンテナンス担当者を派遣する手間が省けます。定期的なファームウェアのアップデートやセキュリティ対策もオンライン対応が可能で、常に最新の状態を維持できます。

クラウド型防犯カメラを利用することで日常的な管理負担が軽減され、効率的な運用が可能となるでしょう。

クラウド型防犯カメラの選び方

クラウド型防犯カメラを導入する際は、自社の利用目的や運用体制に合ったサービスを選定することが重要です。ここでは、選定時にチェックすべきポイントをご紹介します。

カメラの対応機種は豊富か

クラウド型防犯カメラを選ぶ際には、目的に応じて適切な機能や性能を備えたカメラを選ぶことが大切です。例えば、防犯目的で夜間の監視が必要な場合は、赤外線暗視機能付きのカメラが適しています。また、遠隔から広い面積の映像を見たい時は、カメラが上下左右に動き、拡大も可能なPTZ機能付きのカメラ、または高解像度で細部まで確認できるカメラを選ぶといいでしょう。

用途ごとに適した機能が異なるため、対応機種のラインナップが豊富で、自社のニーズに柔軟に対応できるかを確認しなければなりません。

自社に適したプランがあるか

クラウド型防犯カメラでは、保存容量や映像の保存期間に応じた料金プランが設定されています。例えば、短期間のみ記録が必要な場合と、長期間にわたり録画データを保存したい場合とでは、選ぶべきプランが異なります。また、導入コストや月額料金とのバランスも重要です。ストレージ容量、カメラ台数、保存日数など、自社の運用スタイルに合ったプランがあるかを確認し、無駄のない導入を心掛けましょう。

十分なセキュリティ機能を備えているか

クラウド型防犯カメラを導入する際、ポイントとなるのはセキュリティです。外部からのアクセスが前提となるため、どのようなセキュリティ対策を実施しているサービスか確認しましょう。具体的には、「通信の暗号化」「アクセス権限の管理」「多要素認証の有無」などをチェックする必要があります。防犯カメラは、個人情報に該当する録画データを扱うケースも多いため、情報漏洩リスクを最小限に抑える仕組みを備えたサービスを選ぶことが大切です。

クラウド型防犯カメラは、利便性・安全性・柔軟性の高さが魅力

クラウド型防犯カメラは、録画データをクラウド上に保存することで、設置の手軽さや遠隔からのアクセス、セキュリティ性の高さなど、多くのメリットを持つシステムです。
特に複数拠点の監視や出張先からの映像確認が必要な企業にとって、有力な選択肢となるでしょう。

一方で、サービスごとに対応機種や料金プラン、セキュリティ対策の内容は異なります。導入前には、自社の目的や運用スタイルに合ったサービスかどうかを慎重に見極めることが大切です。

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